少なからずヒゲやムダ毛に悩んでいて、脱毛したいと考えているゲイのみんなは、【永久脱毛】って聞いて、どんな肌の状態をイメージするかな?
元・メンズ脱毛サロンオーナーで美容脱毛士、よなが(プロフィール)です。
「脱毛」に出会う前の私は…
クリニックで医療脱毛をすれば、ヒゲやムダ毛をなくしたい部分の体が、『生きている限り永久』に、ともかくスベスベになって毛が生えてこなくなるもの!
…と思っていました。
あなたも同じように、
クリニックで医療脱毛すれば「永久脱毛=100%、一生1本もムダ毛が生えてこない」と思っているのではないかな?
でも、それってちょいと違う。
- 脱毛してみたいと思っている
- CMや広告で目にする「永久脱毛」の状態を知りたい
- この記事を書いている人の脱毛ビフォーアフターを見たい
ムダ毛に悩むゲイにとって魅惑のフレーズ、【永久脱毛】とはどんな状態のことを言うのか正しく理解していきましょう。
誤解している人が多い、医療脱毛=永久脱毛という解釈
ネット上では、安易に『クリニックで医療脱毛すれば永久脱毛』と表現している情報を目にすることが多いので、多くの方が誤解していますが、単純に『医療脱毛=永久脱毛』と解釈するのは間違いです。
現在、脱毛方法で主流になっているのが、クリニックの『医療レーザー脱毛』や脱毛サロンやエステの『光脱毛』のように、特殊な光を肌の表面から照射することでムダ毛を処理する方法です。
このように肌の表面に照射された光の熱エネルギーによって間接的に毛穴の中の毛を作っている部分に作用させることから、「間接的脱毛」とされます。
これに対し、一部のクリニックやメンズ総合エステでおこなわれている『ニードル脱毛』のように毛穴一本ずつに電気を流して処理する方法があります。
このように毛穴の底にある毛を作り出している部分に直接的に作用させることから、「直接的脱毛」とされます。
永久脱毛とされる脱毛方法はこれ!
特殊な光を肌の表面から照射する面で脱毛処理する方法と、毛穴一本ごとに点で脱毛処理方法する方法は、それぞれ以下のように区分けされます。
比較 | 医療レーザー脱毛 | 医療絶縁針脱毛 | 光脱毛 | ニードル脱毛 |
---|---|---|---|---|
永久脱毛かどうか | 永久脱毛ではない | 永久脱毛 | 永久脱毛ではない | 永久脱毛 |
レーザーや光などの光線を使用した脱毛は「黒い色(毛)に反応するレーザーを照射して熱を発生させ、その熱で間接的に毛の発生源を凝固、処理する方法」、電気脱毛の原理は「毛穴にパーツを挿入して電流を流し、直接毛の発生源を凝固、処理する方法」この直接か、間接かで効果が永久かそうでないかに分かれるのです。レーザー脱毛でもその間接的な熱の発生量やターゲットの位置によってうまくいけば永久になりますし、色素の薄い毛や熱量が足りなくて完全にターゲットが凝固しきれない場合はまた生えてきます。
つまり、現在の主流になっている特殊な光を肌の表面から照射する間接的脱毛は、毛を一本ずつ確実に処理していくわけではないので、永久脱毛ではないということになります。
これが、脱毛施術方法から見た場合の「永久脱毛」ということです。
日本で定義されている『永久脱毛』とは?
では、「永久脱毛とはどういう状態を指すのか?」ということについてですが、それについて日本では明確に定義されていないのが現状です。
日本の美容業界における『永久脱毛』という言葉の解釈については、脱毛先進国の米国電気脱毛協会が定義している基準を用いて解釈されていることが多いですね。
*米国電気脱毛協会:American Electrology Association
永久脱毛=最終的な脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下である脱毛法
米国電気脱毛協会
あるいは、日本でいうところの『保健・福祉省』に該当するアメリカ食品医薬品局(FDA)が定義している基準を用いて解釈される場合もあります。
永久脱毛の定義は、一定の脱毛施術を行った後に再発毛する本数が、長期間において減少し、その状態が長期間に渡って維持されること。
FDA
なんか曖昧でわかりづらいですよね。
そして、もっとも一般的に「永久脱毛」というフレーズを浸透させたのが…
医師法と広告イメージで定着している【永久脱毛】の意味
医師法という法律で、日本における美容脱毛の種別は医師法の規定内か規定外かによって2つに区分されています。
この規定によって、
『永久脱毛』というフレーズは、医療機関でのみ使用できるように定められているわけです。
このため、脱毛サロンやエステで提供している脱毛サービスでどれだけ綺麗に脱毛できても、その状態を『永久脱毛』と呼ぶことができないのです。
でも、脱毛サロンでもきちんと効果があるのは、こちらの記事でご紹介している通りです。
【永久脱毛】は、こう解釈すると魅力的
消費者としての「永久脱毛」の解釈=髭剃りの回数やムダ毛処理にかかる時間や手間が、極めて高い減毛率のまま長期間に渡って楽チンになる状態
こんな風にイメージしておくのが、これからヒゲ脱毛や全身脱毛をしてみたい人にとって理解して欲しい『永久脱毛の状態』だと思います。
私のヒゲ脱毛ビフォーアフター
自分の場合は、小学3年生のころから抱えてきた毛深いことへのコンプレックスを解消しようと、クリニックでのヒゲ脱毛や家庭用脱毛器での脱毛散々試して、自分のイメージする脱毛肌になれるまで遠回りをしてきました。
その末にたどり着いたのが、自分で脱毛サロンを開いてしまうことだった…というくらい毛深いことがコンプレックスでした。
私が経営していたメンズ脱毛サロンで施術したので「永久脱毛」とは表現できないけれど…。
ご覧の通り、もともとのガンコな青髭も充分満足した状態になれるということ。
もちろん、脱毛を終了した地点で1本もヒゲが生えてこない状態というわけではなく、放置していれば20本ほど生えてくる毛がありますが。
脱毛しなくなってから1年半以上経過していますが、1週間から10日に1回、フェイストリマーで数本の毛をケアする程度の状態が得られています。
自分にとって満足できる「理想の脱毛」を見極める
永久脱毛ではなくても、ヒゲ剃りやムダ毛処理が極めて楽チンな状態を手に入れることは可能
私はこのように考えていますし、実際にその効果も実感できています。
「永久脱毛をした」というフレーズが自信につながる人なら、医療脱毛がおすすめです。
そうでなくても毛深いコンプレックスを解消できることが先決であったり、ゲイの方に多い「身体の広い範囲を脱毛したい」という悩みであれば、メンズ脱毛サロンで脱毛することも選択肢だと思います。
いずれにしても脱毛することにメリットがあると感じたら、あなたにとって脱毛という美容に挑戦する価値があると思います。
1年半ほどでここまで綺麗になるなら「もっと早く脱毛すれば良かった」と思ってます。
ゲイ特有のムダ毛の悩み、VIO脱毛や全身脱毛について
メンズ脱毛サロンを経営していたころは、毎日ムダ毛に悩むお客様のカウンセリングをおこなっていました。
ノンケのムダ毛の悩みの多くは「ほぼヒゲ脱毛だけで解消する」のに対して、ゲイの抱えるヒゲやムダ毛の悩みはより深いことが多い印象です。
VIO(陰部)や胸毛、すね毛など「広い範囲のムダ毛を脱毛したい」と考えている人もいるでしょう。
私もそうでした。
ヒゲと比べると、より少ない回数でスベスベ状態まで達成できるのが体やVIO(陰部)脱毛の魅力です。
ゲイイベントに参加するたびに1時間くらいかけてすね毛や陰部をカミソリで剃っていました。
全身脱毛したことで、ほとんど日頃のケアは不要です。
極めて簡単なケアをすればスベスベの状態が維持できるので、脱毛したメリットは充分あったと感じています。
効果に満足できる脱毛を選びましょう
医学的に見ると『毛を生えなくする仕組み』というのは非常に単純で、
毛の主な成分であるタンパク質を細胞分裂によって作り出している、毛母細胞に適切な温度の熱処理をして細胞分裂しないようにする
ことで毛を生えなくすることが可能です。
ただし、私たちのすべての体毛には「毛周期(もうしゅうき)」というサイクルがあるため、いずれの脱毛方式でも『1回でムダ毛の生えないスベスベ肌になることは不可能』です。
脱毛できるまでに一定の回数や期間がかかることは避けられません。
医療機関、脱毛サロンどちらを選ぶのが、これから脱毛をしたいあなたに適しているのか?
様々な情報を比較して選んでみてください。
この記事のまとめ
脱毛したいゲイが理解しておくべき【永久脱毛の定義】をまとめると…
- 永久脱毛は、一生1本もムダ毛が生えなくなるということではない
- 日本国内では永久脱毛について明確に定められていない
- 永久脱毛=ヒゲ剃りの回数やムダ毛処理にかかる時間や手間が、極めて高い減毛率のまま長期間に渡って楽チンになる状態
ということでしょうか。
あなたの悩みに向き合って、きちんと脱毛施術をしてくれるところを選べば、脱毛はその後の人生の大きなメリットになるはずです。
この記事で永久脱毛についての知識を深めていいただけたら嬉しいです。目指せ理想のイケメン肌!
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