イケてる男性社会人としての身だしなみで、避けて通れないヒゲ剃り。
ゲイとしては、さらにゲイイベントに参加する時や、”いざという時”のために気を配っておかないといけないムダ毛処理事情。


日々のヒゲやムダ毛処理には時間もお金もかかるから、脱毛をしたい!
そんな時に、まず知っておきたい『毛の生える仕組み』と『脱毛できる仕組み』について詳しく解説していこう。

毛の構造について知ろう
髪の毛や髭や陰毛も含めて、僕たちの体に生えているすべての毛には『目に見える毛』と『目に見えない毛』がある。

毛の構造断面図
見える毛:毛幹(もうかん)
肌の表面に生えていて、容易に見ることができる部分
見えない毛:毛根(もうこん)
肌の内部にある組織の総称で、肌の表面からは見えない部分
毛を作っているのは毛根の内部にある細胞。
自己処理(セルフケア)として手軽にできるシェーバーやカミソリで『剃る』ことでは毛幹部分しか処理できない。
毛抜きで『抜く』・ワックスで『毟る』・除毛剤で『溶かす』方法では、毛根部分まで一時的に処理することは可能ではあるものの、毛根の中の細胞が再生してくるので、ゲイがイメージする”理想の脱毛”にはならないということ。
つまり、毛を生えなくする上で大事なのは…
目に見えない毛根部分をケアする必要があるということ。
毛が生えなくなる仕組みについて知ろう
先ほどの図をもう少し詳しくみてみると、毛の組織の中には様々な働きをする部分がある。

毛を作っている部分の組織図
- 皮脂腺
- ひしせん:毛や皮膚に潤いを与えて乾燥を防ぐ、皮脂を分泌する部分。
- 毛包
- もうほう:毛を包んでいる組織。いわゆる毛穴。
- 毛球
- もうきゅう:毛の根元の膨らんだ部分のこと。この中で毛が作られている。
- 毛母細胞
- もうぼさいぼう:毛乳頭から栄養分を受け取り、細胞分裂を繰り返して毛を作る細胞。
- 毛細血管
- もうさいけっかん:毛乳頭に栄養素を送る部分。
- 毛乳頭
- もうにゅうとう:毛細血管から受け取った栄養素を毛母細胞に送る部分。
脱毛施術で毛が生えなくなる仕組み、キーワードは【ゆで卵】

毛が作られる仕組み
- 毛細血管(もうさいけっかん)
- 毛乳頭(もうにゅうとう)
- 毛母細胞(もうぼさいぼう)
の働きについて着目してみると、毛が作られる仕組みが理解できてくる。
毛細血管から毛乳頭に取り込まれた栄養素が、毛母細胞に渡り、細胞分裂を繰り返すことによって毛が作られる。

脱毛とは?毛穴の中で「ゆで卵」
このように、人間のすべての毛は毛穴の中で起こっている細胞分裂によって主成分である、タンパク質を材料に作られている。

熱処理をした(茹でてしまった)タマゴは、細胞分裂ができなくなるので、ヒヨコになることはない。
これと同じような仕組みを利用しておこなわれるのが、光の熱エネルギーを用いて毛を生えなくする脱毛法の仕組み。
毛穴の中でゆで卵
脱毛のメカニズムについて知ろう
現在のメンズ脱毛の主流になっている、レーザー脱毛・光脱毛といった「特殊な光を用いた脱毛方法」の仕組みを説明。
医療機関で用いられるレーザー光、脱毛サロンで用いられるIPL光も、光が黒いモノによりよく反応する性質を利用して脱毛をおこなう方法なのが特徴。

光は黒いモノによりよく反応する
男性の濃いムダ毛に作用する性質を備えた、脱毛機を使って肌の上から強力な光を照射し、肌ではなく黒い毛(正確にはメラニン色素)に反応させることで、光のエネルギーが毛をつたって奥まで伝わり、最後は毛穴の中で熱に変わる。

実際にレーザー光、IPL光など特殊な光を用いた脱毛法を解説すると…
レーザー光・IPL光を照射する

照射される光は、黒い毛(メラニン色素)に反応する特殊な性質を持っている。
毛母細胞のタンパク質が熱変性を起こして細胞分裂を停止する

つまり、冒頭で説明したように、毛根の底の毛を作っている部分が、ゆで卵を作っているような状態が起こっている。
効果的な施術を受けた毛は自然と無痛で肌の外に排泄される

施術後7日〜14日程度をかけて、無痛で抜け落ちる。
まとめ:脱毛で毛が抜ける仕組みは、カウンセリング時に必ず登場する内容
ここまで、『毛の生える仕組み』と『脱毛できる仕組み』について解説してきたけど、毛についてあらためて観察してみるとおもしろいでしょ?
おさらいしてみると…
ということを覚えておいてもらえたら上出来。
難しかったら、脱毛できた状態にするには…
毛穴の中でゆで卵というフレーズを思い出そう。
こうした脱毛のメカニズムについては、クリニックでも脱毛サロンでもカウンセリングを受けた際に必ず説明される部分だから、理解しておいて損はないはず。

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