先日ツアーコンダクターをしている友達が、1泊2日のプライベートバスツアーを企画したので参加してきました。もう、普段見られない友達が仕事をする姿もカッコ良かったですが、盛りだくさんなツアー内容にも大満足した旅なのでご紹介します。
紅葉の美しさ全開:日塩もみじライン
日塩(にちえん)もみじラインは鬼怒川・川治温泉と塩原温泉を結ぶ、28.5kmの有料道路。標高1,000mを越える高原ドライブを楽しむのも一興ですが、今回はこれまた大型バスのドライバーをしているゲイ友の安全運転に身を委ねてのバスツアーですので、赤や黄色に彩る木々の間を駆け抜ける景色を楽しみながら、富士見台の展望台を目指へと向かいました。
富士見台の展望台からは女峰山や霧降高原など日光の景色を眺望できます。ついつい景色に見とれて道路を走る車に跳ねられないように気をつける必要がありますが、素敵な景色を堪能できるスポットがいくつも点在します。
男性的な太閤下ろしの滝、女性的な白滝
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展望台近くには、男性的な雰囲気の「太閤下ろしの滝」、女性的な雰囲気の「白滝」といった見どころもあります。
ま、中性的な雰囲気の滝はございませんので両方の滝を眺めて良しとしておきましょう。
こんなカップル憧れませんか?「寄り添いもみじ」
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素敵なネーミングがされた「寄り添いもみじ」。
展望台駐車場の一角にひときわ色づきの良いもみじが生えていますが、寄り添うように生えていることからネーミングされたようです。
色づきが良いのはやはり、たくさんの人に見られて顔を赤くするカップルといったところでしょうか?もみじの世界の。
日塩もみじライン
ついつい長居してしまいそうになりますが、日暮れの早い季節ですので、次のスポットへと急ぎましょう。
一気にタイムスリップ:平家の里
平家落人の伝説が残る湯西川温泉。
平家の落人によりこの地域に集落が築かれたといわれ、生活様式や茅葺き屋根の民家を移築し再現した民族村を訪れました。
入り口の門をくぐるといきなりタイムスリップしたような錯覚になるスポットです。
平家の里
住所:〒321-2601 栃木県日光市湯西川1042 [GoogleMap]
TEL:0288-98-0126
営業時間:8:30~17:00(但し、9月~11月 9:00~16:30 / 12月~3月 9:00~16:00)
料金:大人:510円(高校生以上) 子供:250円(小・中学生) 小学生未満:無料
定休日:無休
WEB:平家の里 公式ホームページ
冬場は雪も積もるでしょうし、訪れてみると結構「秘境感」がある場所なのですが、源平の戦に敗れて世の中が大きく変化する中を生きながらえるためにはこういう地域でないといけなかったのでしょうね。
リアルに再現された空間からは息遣いが聞こえてきそう…
思わず茅葺屋根の民家の軒先で「ごめんください~」と声をかけたくなるようなくらいに、生活の息遣いが聞こえてきそうな再現がされています。
ツアーに参加していたゲイ友なんかは、すっかり当時の住人のように景色になじんでいたのが愉快でありました。
日没の時間が迫ってきましたので、そろそろお宿に戻りましょうか。
これがまた素敵なお宿なのでご紹介していきましょう。
囲炉裏でいただくお料理が楽しい湯西川温泉・彩り湯かしき花と華
エントランスからして風情のあるお宿でしょ?
四季をコンセプトに、山の中の渓谷沿いに建つ春夏秋冬の景色をお部屋から眺められるようになっています。
訪れる時期によっては少し寒いですけど、広縁の窓を開けると川のせせらぎが聞こえて癒やされますよ。
湯西川温泉・彩り湯かしき花と華
住所:〒321-2601 栃木県日光市湯西川温泉601
TEL:0288-98-0321
WEB:彩り湯かしき花と華 公式ホームページ
囲炉裏でお食事が楽しい!「平家お狩場焼」
パット見ると、お宿の夕食にしては少し寂しい感じがしますが…これだけではないんです!
じゃーん!目の前に「囲炉裏」。
食事の中にも、こうした「非日常感」というのがあるのが旅ならではですよね。
平家お狩場焼とは
平家落人が食したといわれる料理で、皆で火を囲み、焼き食すという様式が伝えられたものです。
いろりを囲みながら、この伝承にひたりご賞味いただけます。
また、お召し上がりになる会場は300有余年以上の伝統を持つ建物もございます。
そこに佇むだけで歴史の重みを感じることができます。
彩り湯かしき花と華:料理
まず、囲炉裏なんて最近ではめったにお目にかかれないので、テンション上がります。
そして、素材が焼きあがるまでの時間の会話もうーんと弾んだりして楽しめますので、ぜひこうしたお食事をパートナーと堪能してください。
もちろん、お料理の味も質素ながら美味しいのでグルメな方も満足だと思います。
温かいものを温かいうちに食す…なんとも贅沢です。
湯上がりにまったり過ごす大人の時間
こちらのお宿、実に男女合わせて10種の湯船がありまして、館内だけで温泉巡りを楽しめてしまうのです。
お風呂好きな方はぜひ完全制覇してみていただきたいところですが、僕はお酒の時間優先ということで露天風呂を2ヶ所だけ楽しみました。(裸体は割愛ですw)
湯上がりにはぜひバーで大人の恋バナに花を咲かせていただきたいと思います。
バーカウンターの奥には、渓流の脇の木々が見えるという素敵なロケーションが楽しめますよ。
とは言っても、お酒はほどほどにお部屋に戻ってふたりきりの時間を過ごすのも一考ですね!早めに就寝して、明日の見どころに備えます。
翌日はとても神秘的なスポットを観光してきましたので、ご紹介したいと思います。
神秘的な異空間!大谷資料館
到着と同時に地下に向かう階段を案内されて進んでいきますと…
突然現れる神秘的異空間…人それぞれ、「ゲームの世界に紛れ込んだ」とか「古代ローマにタイムスリップしたようだ」とか感覚の差はあれど、不思議な感覚に包まれる神秘的な空間。
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この空間は、大谷石(緑色凝灰岩)の地下採掘場跡。深さは30m、最も深いところでは地下60mもあり、2万平方メートルにも及ぶ巨大な地下空間で通坑内の平均気温は8℃前後なので、夏でも冬でも温度からして異空間といえますね。
これまでに採掘された約1000万本の石は、旧帝国ホテルや自由学園明日館にも使用されてきたそうです。
大谷資料館
住所:〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町909
TEL:028-652-1232
営業時間:9:00〜17:00 (最終入館は16:30まで)
休館日:年中無休 *但し、12月29日~1月1日は閉館(臨時休館の場合もありますので電話でご確認ください)
料金:大人/700円 子供/350円(小・中学生) 未就学児/無料 (2017年1月1日より大人:800円 子供:400円となります)
WEB:大谷資料館 公式ホームページ
有名アーティストのMVやCMなどにも登場するスポット
あまりに神秘的で不思議な空間なので、数々のMVやCM、映画の撮影にも使用されているそうで、公式ホームページ内には「撮影実績」なるページも用意されています。
好きなアーティストや映画作品などのロケ地巡りなんかもデートには会話が弾むきっかけになりそうですよね!
すっごい所に建つ、大谷寺
めり込んじゃってる感があります、こちのお寺ですが…
内部は古代の横穴式住居を利用していて、本堂がすっぽりと洞窟に覆われているとても珍しい寺院です。
関東一円に点在する、坂東三十三観音の第19番札所に指定されていて、弘法大師により開基されたという歴史あるスポットなのです。
大谷寺
住所:〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町1198
TEL:028-652-0128
営業時間:8:30~17:00(10~3月/9:00~16:30) *受付は終了20分前まで
休館日:1~3月の第2・4木曜日/12月19~31日
料金:400円
ナント!縄文時代から遺る「磨崖仏」
あいにく、写真撮影NGな展示ですので実際にお出かけいただいて目に焼き付けていただきたいのですが…
堂内には、千手観音像、伝釈迦三尊像、伝薬師三尊像、伝阿弥陀三尊像の4組10体の大谷磨崖仏(おおやまがいぶつ)という石崖仏がありまして、全て国の特別史跡に指定されている価値があるものとなっています。
千手観音像「大谷観音」は大谷寺の本尊で、実に4メートルもの岩彫りで圧巻でした。
また、これも写真に収められないのが残念ですが、縄文時代の住居に刻まれたという磨崖仏が現代遺っているというのは、本当に驚きですよ。1200年も前の人の作品ですから、歴史好きの方には痺れる展示ではないかと思います。
世界平和を祈る…平和観音像
大谷寺のすぐ前にある「大谷公園」には大谷石採掘場跡が残っています。
公園内には戦没者の慰霊と世界平和を願って、昭和23年から6年の歳月をかけて、高さ27m!全て手彫りで完成された「平和観音像」があります。
本当に徒歩1分ですので、足を伸ばしてみると良いと思います。
観音像の脇に階段があって、そこを登ると大谷の町並みを一望することが出来ますので、脚力に余裕があればぜひ眺望を堪能してみてください。
長らくお読みいただいてありがとうございました。
バスツアー、あらためて魅力的な旅のスタイルでした。
あらためてバスツアーは魅力的でした。
それぞれ、ツアーコンダクターと大型バスの運転手をしているゲイ友くんがコンビを組んで企画するツアー(あくまでも、一般のお客様を対象にしていて、ゲイイベントとしての企画ではない…)ということで、お誘い(半ば強引)いただきまして出かけてきた今回の旅。
プロとしての仕事ぶりや、気配りを頂きながらとても快適で新鮮な旅になりました。
マイカーや公共交通機関を利用しての旅ではついつい蛋白になりがちな内容も、コーディネートされた内容に準じて巡ることでかなり濃厚な内容であると感じました。
いろいろ仲良しになれるのはバスツアーならでは
正月でもないのに朝から、ツアーに参加されてる他のお客さんからビールやおつまみの差し入れいただいたりするあたりは、バスツアーならではの一体感ではないでしょうか。
断ることを知らない性格なので…
運転はプロに任せて、安心してビールいただきました。
ちょっと自由に食事する、組み込み過ぎないプラン
お宿での食事も楽しかったですが、あえて組み込み過ぎない自由に食事をするタイミングがあるのも素敵だと思いました。
往路のランチタイムの休憩で立ち寄った、宇都宮市内にある東北自動車道上河内SA(下り線)はご当地グルメの楽しめることで有名です。朝から一杯飲んでしまったので臭いを気にせず、宇都宮餃子をセレクトしました。
強制じゃないけど、お土産屋さんに寄ってみるとまた楽しい発見
個人旅行では目的地を急ぐことでついつい後回しにしたりスルーしてしまいがちな土産物店や物産店。
2日目のメインとなる観光の前にちょろっと立ち寄ってくれたのですが、話だけでもと店内に入ってみるといろいろと物欲を刺激する物やお世話になっている方に買い求めたくなるようなお土産物がたくさんありました。
まとめ
や〜、本当に何年ぶり…子供のころぶりのバスツアーでしたが、ものすごく楽しく濃厚なものでした。
バス自体の乗り心地やシートも改善されていましたし、お客様とのコミュニケーションや適度な「自由にしといて!感」もあることから、カップルやグループで参加しても十分快適に過ごせる旅のスタイルだと再発見しましたね。
マイカーだと誰かが楽しめないお酒や、みんながイライラする渋滞も気にせず平等に楽しめます。また、まったりとした移動時間そのものを楽しむことでどこかのんびりと非日常を過ごせる旅として魅力的ではないでしょうか。
お値段もリーズナブルに日帰りツアーなども設定されているバスツアーの世界。
ぜひ旅行をご検討の方はチャレンジしてみてください。
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