メンズ脱毛サロンや脱毛クリニックで使用されている脱毛機の種類による特徴や脱毛効果の違いをマスターしよう。
清潔感のある男を目指すために、ゲイの世界では今や当たり前になりつつあるメンズ脱毛。
せっかく脱毛に通うなら「きちんと脱毛効果を得たい」と思うもの。
- メンズ脱毛で使用されている脱毛機の種類を知りたい
- メンズ脱毛の種類による脱毛効果の特徴を知りたい
- 自分にあった脱毛方式を知りたい
- 後悔しない脱毛をしたい
元メンズ脱毛サロンオーナーで美容脱毛士、よなが(プロフィール)です。
メンズ脱毛サロンや脱毛クリニックで使われている脱毛機にはいくつかの種類があり、それぞれの種類で脱毛効果や痛みに違いがあるのを知っていますか?
なにも考えずに脱毛サロンや脱毛クリニックを選んでしまうと、使用されている脱毛機が自分の肌質や毛質に合わず、思ったような脱毛効果を得られないこともあります。
すでに脱毛しているのに効果を実感できない人は、脱毛の方式が合っていないのかも?!
この記事では、脱毛を検討しているゲイ男性のために、メンズ脱毛サロン・脱毛クリニックで使われている脱毛機の種類をどこよりも詳しく解説しています。
あわせて、どんな人がどの脱毛機を選べばいいのかも徹底解説してます。
あなたに合った脱毛機がわかり、後悔のない脱毛サロンや脱毛クリニックを選べるので、ぜひ参考にしてみてください。
メンズ脱毛には、3種類の脱毛方法がある
まず、メンズ脱毛には以下の3つの脱毛方法があります。
- メンズ脱毛サロンの光脱毛
- クリニックの医療レーザー脱毛
- 一部でおこなわれているニードル脱毛
それぞれの特徴を見ていきましょう。
光脱毛:痛みがおだやかで価格も安いが、効果の実感にやや時間がかかる
メンズ脱毛サロンでおこなわれている光脱毛は、黒いメラニン色素に反応する特殊な光を照射して毛を減らしていきます。
痛みがおだやかで価格が安く、脱毛初心者でも気軽に施術を受けられるのが特徴です。
ただし、医療レーザー脱毛と比べると、脱毛効果の実感にやや時間がかかります。
光脱毛は永久脱毛とは表現できないことも知っておきたいところです。
TwitterなどのSNSを見ていると、個人で経営している脱毛サロンが「ヒゲもすね毛も永久脱毛!」などと謳っていることがありますが、そうしたことは厳密には間違いです。
医療レーザー脱毛:効果を実感しやすいものの、痛みが強めで価格も高め
脱毛クリニックでおこなわれている医療レーザー脱毛は、毛根を破壊する強力なレーザーを照射して毛をなくしていく仕組みです。
メンズ脱毛サロンの光脱毛よりも照射威力が強く、回数を重ねれば永久脱毛と表現できるのが特徴です。
しかし、脱毛初期に痛みを強く感じる場合が多く、1回の施術あたりの料金が高くなりがちなのは欠点です。
脱毛する部位や人によっては冷や汗をかくほどの痛みを感じる場合もあるので、痛みに敏感な人は慎重に検討することをおすすめします。
ニードル脱毛:1本1本確実に処理できる反面、痛みが強く価格も高い
一部でおこなわれているニードル脱毛は、極細の針を毛穴に直接刺し、電流を流して毛根を破壊する脱毛方法です。
光脱毛やレーザー脱毛が「一定範囲の面」で脱毛していくのに対して、ニードル脱毛は1本1本の毛を確実に処理でき、さらに処理した毛はその場で生えなくなる「点」で脱毛するのが特徴です。
施術者の技量に左右されるため、脱毛時の痛みや肌への負担は強く、人によっては耐えられないほどの痛みを感じることがあります。
料金も高い傾向にあるので、痛みに弱い人やコスパ重視の人にはあまり向きません。
特に、ムダ毛の多い状態でニードル脱毛を選ぶのは費用がかさんでしまいます。
あらかじめメンズ脱毛や脱毛クリニックに通ってムダ毛の毛量が減った状態で、どうしても残ってしまったムダ毛を脱毛するのに適している方式です。
熱破壊式と蓄熱式による違いも知っておこう
先ほど紹介した、光脱毛とレーザー脱毛のなかでも、使われる脱毛機の仕組みによってはさらに「熱破壊式」と「蓄熱式」という脱毛方法に分けられています。
それぞれ脱毛の仕組みや効果などが違うので、どんな違いがあるかも知っておきましょう。
熱破壊式:一瞬だけ脱毛機を照射し、毛根周辺の組織にダメージを与える
熱破壊式は一瞬だけ脱毛機を肌に照射し、毛根周辺の組織にダメージを与える仕組みです。
簡単にいうと、威力が強めの光やレーザーを一発でバチッと照射するイメージです。
熱破壊式では、毛根の周辺にある「毛母細胞」や「毛乳頭」という組織にダメージを与えて毛をなくします。
熱破壊式は濃くて太い毛には効果が出やすいですが、メラニン組織の薄い産毛だと毛穴の奥まで熱があまり届かず、効果が出にくいのが特徴です。
ちなみに、レーザー脱毛では熱破壊式という表現が使われますが、光脱毛の場合は毛根を破壊するほどの威力はないので、サロンでは熱破壊式という表現はあまり使いません。
蓄熱式:バルジ領域に段階的に熱を与えて、じわじわと毛をなくす
蓄熱式は、毛の生成に関わっている「バルジ領域」という組織にダメージを与えて毛をなくす仕組みです。
バルジ領域は毛乳頭や毛母細胞よりも、やや肌の表面に近い場所にあります。
蓄熱式はこのバルジ領域に段階的に熱を与えて、じわじわと毛をなくしていくのが特徴です。
一発でバチッと照射する熱破壊式とは違い、弱めのダメージをパチパチと繰り返すような感じで熱を与えます。
熱破壊式よりも照射威力は弱めなので痛みは抑えられますが、効果が出るまでに時間がかかりやすいのが欠点です。
また、蓄熱式は脱毛業界で導入されはじめてからの歴史が浅いため、レーザー脱毛をした場合でも永久脱毛ができるかどうかはまだ不明とされています。
蓄熱式という表現はサロンとクリニックのどちらでも使われるため、脱毛に通う際は施術に使う脱毛機が蓄熱式かどうかチェックしてみるといいですよ。
脱毛サロンの光脱毛に使われる脱毛方法は主に3種類
脱毛方法の違いについて理解してもらえたところで、ここからは脱毛サロンとクリニックで使われている脱毛方法の種類を紹介します。
脱毛サロンの光脱毛に用いられる脱毛法は
- IPL脱毛
- SHR脱毛
- SSC脱毛
の3種類があり、それぞれの名称と特徴をまとめるとこちらの表になります。
脱毛方式 | 仕組み | メリット | デメリット |
IPL脱毛 | 強めの光を一度に照射し、毛根にダメージを与える | 早い段階で効果を実感しやすい 濃い毛にも効果がでやすい | 痛みがやや強い 日焼けした肌には照射できない |
SHR脱毛 | バルジ領域にダメージを与えて、毛の成長を抑える | 痛みが比較的少ない 産毛にも効果がでやすい | 効果を実感するまでに時間がかかる 導入しているサロンが少ない |
SSC脱毛 | 抑毛成分のあるジェルを毛穴に浸透させ、毛の成長を抑える | 痛みが比較的少ない 産毛にも効果がでやすい | 効果を実感するまでに時間がかかる ジェルを塗布する必要がある |
では各脱毛機でどんな特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
IPL脱毛
IPL脱毛は、黒いメラニン色素に反応する光を一度にバチッと肌に照射し、毛乳頭や毛母細胞にダメージを与えます。
レーザー脱毛でいう蓄熱式に似たような仕組みですね!
IPL脱毛は一度に照射する光の威力が強いため、早い段階で効果を実感しやすいのがメリットです。
ほかの脱毛機に比べると、濃くて太い毛でも効果が出やすいという特徴もあります。
ただし、照射威力が強いぶん痛みはやや強めです。
一般的には「輪ゴムでバチっと弾かれる程度の痛み」といわれます。
また、IPL脱毛は黒いメラニン色素に反応する仕組みのため、日焼けやシミなどが目立つ肌には照射できないのもデメリットです。
SHR脱毛
SHR脱毛はバルジ領域をターゲットにしてダメージを与える、蓄熱式の脱毛方法です。
IPL脱毛などに比べると痛みが少ないのが特徴です。
また、IPL脱毛では照射しきれないような薄い産毛にも効果を発揮してくれます。
しかし、ほかの脱毛方法に比べると脱毛効果が出るまでに時間がかかりやすいのはデメリットです。
ヒゲやVIOなどの毛が濃い箇所だとあまり効果が出ないことも多く、もともと体毛の濃いゲイ男性にはあまり向いていません。
SSC脱毛
SSC脱毛は抑毛成分が含まれている特殊なジェルを肌に塗り、ジェルの上から光を照射して脱毛します。
光を当てるとジェルの抑毛成分が肌に浸透して、照射と同時に毛の成長を抑えるという珍しい仕組みです。
SSC脱毛は照射の威力が弱めに設定されているため、痛みや肌への負担が比較的少ないのがメリットです。
産毛でも効果が出やすく、ジェルや脱毛機の種類によっては美肌効果が期待できることもあります。
一方、照射威力が弱いぶん効果を実感するまでに時間がかかりやすいのはデメリットとなります。
IPL脱毛と同じくメラニン色素に反応する仕組みなので、日焼けやシミ、ほくろなどがある箇所には施術できません。
また、施術の際にはジェルを塗る必要があり、ジェルの冷たさが苦手な人には不向きな場合もあります。
メンズ脱毛サロンの種類別でおすすめな人の特徴まとめ
脱毛サロンで使われる脱毛機は、どんな人にどの種類がおすすめなのかをまとめてみました。
- IPL脱毛:早めに効果を実感したい人や、もともと剛毛な人
- SHR脱毛:痛みを抑えたい人や、産毛を脱毛したい人
- SSC脱毛:痛みに弱い人や、美肌効果を期待したい人
なお、各サロンの公式サイトで脱毛機の種類や脱毛方式を掲載していることも多いので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね!
脱毛クリニックの医療レーザー脱毛に使われる脱毛機も主に3種類
続いて、脱毛クリニックの医療レーザー脱毛に使われる脱毛機の種類を紹介します。
レーザー脱毛の脱毛機も主に3種類あり、レーザーの波長によって効果や痛みに違いがあるのが特徴です。
- アレキサンドライトレーザー
- ダイオードレーザー
- YAGレーザー
3種類のレーザー脱毛機を、特徴別にまとめた表がこちらです。
種類 | 波長 | メリット | デメリット |
アレキサンドライトレーザー | 755nm | 痛みが抑えられている 日本人の肌質と相性がいい | 日焼けや色黒肌には不向き 剛毛には効果がいまいち |
ダイオードレーザー | 800~910nm | 幅広い毛質に対応できる 痛みが比較的少ない | 剛毛には効果がいまいち 蓄熱式だと痛みを感じやすい |
YAGレーザー | 1,064nm | 剛毛でも効果が出やすい 日焼けや色素沈着があっても照射できる | 痛みを感じやすい 肌荒れのリスクがある |
それではそれぞれの具体的な特徴や違いを紹介します。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは、医療脱毛クリニックで最も多く導入されている脱毛機です。
脱毛がメインではありますが、皮膚科ではシミやそばかすの治療に使われることもあります。
アレキサンドライトレーザーは熱破壊式による脱毛方法ですが、レーザー脱毛機のなかではもっとも波長が短いのが特徴。
そのため、医療脱毛の中では痛みはそれほど強くなく、日本人の肌質との相性もいい脱毛機といわれています。
ただし、レーザーの波長が短いぶん毛根の奥までは照射ができないため、剛毛だと効果がいまいちなのはデメリットです。
とくにヒゲやVIOは1本1本が太く、毛根の位置も深い場所にあるので、アレキサンドライトレーザーでは思ったような効果が出ないことがあります。
また、レーザーの波長が短いということは、肌の表面に近いメラニン色素に反応しやすいため、色黒の人や日焼けをしている人は照射できないことがあるのも欠点です。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーはアレキサンドライトレーザーに次ぐメジャーな脱毛機で、熱破壊式と蓄熱式の2種類あるのが特徴。
熱破壊式の場合は痛みはやや強めですが、そのぶん剛毛でも効果が出やすくなります。
レーザーの波長はアレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの中間あたりの長さなので、人によっては十分な効果を得られるでしょう。
脱毛クリニックによっては、熱破壊式と蓄熱式のダイオードレーザーをそれぞれ別で用意していることもあり、幅広い毛質に対応できるのが最大のメリットです。
しかし、蓄熱式だと痛みは抑えられる反面、効果はやや落ちます。
もしダイオードレーザーで脱毛する場合は、熱破壊式にするのか蓄熱式にするのか、スタッフや医師とよく相談してから決めるといいですよ!
YAGレーザー
3つめのYAGレーザーは、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーに比べると導入している医療脱毛クリニックはやや少なめです。
YAGレーザーで脱毛できる代表的なクリニックとしては、ゴリラクリニックやメンズリゼなどがあります。
YAGレーザーのメリットはなんといっても、剛毛でも効果が出やすいこと。
3つの脱毛機のなかでもっともレーザーの波長が長いので、毛根の深いヒゲやVIO脱毛にも効果的です。
また、肌の表面に近いメラニン色素には反応しづらいため、色素沈着や日焼けのある肌でも照射しやすいといったメリットもあります。
しかし、レーザーの波長が長いぶん照射時の痛みは強め。
人によっては、麻酔をしていないと耐えられないほどの痛みを感じることもあります。
とにかく太くて濃い毛を脱毛したい!という人にはおすすめの脱毛機ですが、痛みも考慮しながら検討してみるといいです。
脱毛クリニックの種類別でおすすめな人の特徴まとめ
脱毛クリニックで使われる脱毛機について、種類別でおすすめな人の特徴をまとめたものがこちらです。
- アレキサンドライトレーザー:痛みをできるだけ抑えたい人や、それほど剛毛ではない人
- ダイオードレーザー:熱破壊式や蓄熱式を使い分けながら、いろいろな部位のムダ毛を脱毛したい人
- YAGレーザー:とにかく効果を重視する人、ヒゲやVIOなどの剛毛を脱毛したい人弱い人や、美肌効果を期待したい人
レーザー脱毛機も、医療脱毛クリニックによって導入している機種は異なります。
どんな種類のレーザーが照射でき、どのようなメリット・デメリットがあるのか、通う前に確認してみてくださいね!
この記事のまとめ
最後に、脱毛機の種類別でおすすめな人の特徴をもう一度まとめます。
- IPL脱毛=早めに効果を実感したい人や、もともと剛毛な人
- SHR脱毛=痛みを抑えたい人や、産毛を脱毛したい人
- SSC脱毛=痛みに弱い人や、美肌効果を期待したい人
- アレキサンドライトレーザー:痛みをできるだけ抑えたい人や、それほど剛毛ではない人
- ダイオードレーザー:熱破壊式や蓄熱式を使い分けながら、いろいろな部位のムダ毛を脱毛したい人
- YAGレーザー:とにかく効果を重視する人、ヒゲやVIOなどの剛毛を脱毛したい人弱い人や、美肌効果を期待したい人
なお、同じ方式の脱毛機でも、種類や型によって細かな効果や脱毛時の痛みなどは異なります。
どんな脱毛機を使っているのか、脱毛に通う前に各サロンやクリニックの公式サイトで確認しておくと、あなたに合った脱毛機で施術を受けられます。
この記事で紹介した脱毛機の種類や違いを参考に、後悔のない脱毛をしてください。
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