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晩秋、初冬に読みたい一冊「あと少し、もう少し」まっすぐに生きていた頃の自分がよみがえる

秋の夜長というか初冬の陽気に「あと少し、もう少し」寒くなるのを待ってくれぇ!と思う方は多いはずです。

今日はあまり読書をしない僕でもサクサク読み進めることができた、この時期に読みたい1冊の青春ストーリーの文庫本「あと少し、もう少し」をご紹介したいと思います。

そろそろ、師走の足音が聞こえてきそうなこの時期、お正月の風物詩ともなっている『箱根駅伝』の予選会もあったりして、それぞれのドラマにまっすぐに生きていた青春時代を重ねあわせる機会もありませんか?

本書は『駅伝』という競技にスポットを当て、それぞれの走者の目線で描かれている1冊です。

まっすぐに生きていた頃の自分がよみがえるストーリーが秀悦!

本書は田舎の中学生の駅伝大会に挑む姿がテーマですが、走ること自体は個人競技ながら、襷(たすき)を繋いで行くということで団体競技の要素も併せ持っている『駅伝』という競技。

駅伝大会に青春をかける中学生のまっすぐでありながらも、複雑な心の中が描かれています。

女性美術教師なのに陸上部の顧問を任されてしまった上原先生。
そんな陸上部の3年生で部長の桝井くん、元いじめられっ子の設楽くん、不良の大田くん、頼みごとを断れない性格のジローくん、プライドの高い吹奏楽部の渡部くん、後輩の俊介で構成されることになった駅伝チーム。

そもそも駅伝大会に出場するために、陸上部以外から長距離を走れるメンバーを集めないと出場資格さえない状態…部長・桝井先輩の説得で集まったメンバーの思いや実力やテンションもそれぞれな中、大会に向けて徐々に団結していく姿が美しいです。

それぞれの章で、それぞれの走者の目線から描かれるストーリーが非常に秀悦で、青春時代のそれぞれの抱える悩みや環境・境遇から生まれる感情が包み隠さず表現されています。

単なる青春小説という言葉では言い表しがたい「まっすぐに生きていた頃の自分がよみがえるストーリー」は、自分自身の心の本質から涙が溢れる作品だと思います。

590円(税別)で味わえる秀作だと思いますので、お目にかかった際にはお手に取ってみていただきたい1冊ですのでご紹介しました。

まとめ:憧れの先輩に襷をつなぐ、5区・俊介の走るシーンが好き

小説なので登場人物の彼らのビジュアルはそれぞれの想像で思い描けるというのが書籍の良いところですよね。皆さんは中学生という多感な時期に憧れの先輩って一人くらいいませんでしたか?

無意識の内に「部長・桝井先輩に対してトクベツな感情を抱いてしまった俊介」の視点から描かれている5区(5章)が僕は好きです。

…というわけで、僕のおすすめしたい1冊を記事にしてみました。
お正月に開催される2016年の箱根駅伝も楽しみですね。ご紹介した本書を読んで箱根駅伝を観戦すると『駅伝の襷』に込められた思いや意味がより深く感じられて素敵だと思っています。

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