僕がまだ脱毛サロンを開業する前、2007年に体験した医療レーザー脱毛によるヒゲ脱毛のエピソードをご紹介しましょう。
1997年ごろから日本にも輸入され始めた、医療用レーザー脱毛。
施術を受けた2007年は、まだまだ男性のヒゲ脱毛という市場は黎明期で高額な時代でした。
あれから10年余り…
- ヒゲ脱毛の症例数の増加
- 施術者の技術向上
- 業務用脱毛機の進化
- ヒゲ脱毛費用の値下がり
2010年代後半から急激にメンズ脱毛の症例数や施術者、脱毛技術が進化して脱毛効果が向上してきました。
業界全体に回数無制限のプランが誕生したり、費用の値下がりといったメリットが増えて、『安い費用で、安全にヒゲ脱毛できる時代が到来した』と感じています。
これから「脱毛したい!」と思っている人に、クリニックの医療レーザー脱毛で実際に体験した効果とリスクの実体験をお伝えしてします。
昔は高額だったメンズ脱毛。選んだクリニックと脱毛プラン
- クリニック
- 神奈川美容外科クリニック *2010年倒産
- 脱毛部位
- ヒゲ(鼻下・口下・頬)
- 脱毛方式
- 医療用レーザー(ロングパルスアレキサンドライトレーザー)
- 回数・プラン
- 1回
- 費用
- 78,000円/回
今では信じられないですが、僕がクリニックで施術を受けた2007年は、男性のヒゲ脱毛という市場は黎明期で高額な時代でした。
クリニックでの医療レーザー脱毛の流れについて
Step.1:予約
ほとんどのクリニックは予約制。電話やメール、最近ではLINE@やアプリで予約を入れる。
Step.2:来院・医師によるカウンセリング
医師と面談。女医の場合もある。ゲイの方でVIO脱毛などを考えている場合は担当医についてもあらかじめ調べておく方がベター。
Step.3:施術
多くの場合、実際の脱毛施術は看護師がおこなう。担当医が男性でも、実際の施術は女性看護師の場合もあるので注意が必要。
この基本的な流れはいまも変わらないですね
カウンセリングについて
実際に僕がはじめて医療脱毛を訪れた際のカウンセリングの様子は以下の通りです。
カウンセリングを担当したのは男性医師。
説明の口調はていねいであったものの、ヒゲ脱毛におすすめされたプランは若干の割引価格ながら、総額は80万円近いことに驚きでした。
あなたはヒゲが濃いし、本当にスベスベまで脱毛を希望されるなら、レーザー脱毛でも12、3回は通う必要がある
つまり、どこまでヒゲ脱毛にこだわるかにもよりますが、
レーザー脱毛でもヒゲ脱毛に通う回数は10回以上に及ぶこともあるということですね。
この辺の事実があまり現在でもネット上では語られていない部分で、6回程度でヒゲがスベスベになると思っている人は要注意です…
医師によるカウンセリングで説明されたこと
- ヒゲの悩みの相談
- 施術内容(手順と痛み)についての説明
- ヒゲ脱毛費用の説明
施術の流れ
- 施術室に通される
- 肌を保護するためにレーザーを照射する部分にジェルを塗る
- レーザーの照射
- 肌の鎮静
せっかく予約をしてクリニックまで足を運んだので、『1回施術を受けてみて、その効果次第で先のことは考えよう』と、はじめての医療レーザー脱毛に挑むことを決めました。
レーザー脱毛時の痛みについて
いくらかの不安と緊張を持ちつつ案内された施術室に案内されると、実際に脱毛施術をおこなうのは女性看護師でした。
ゲイの方の場合、異性に身体を触れられることに抵抗がある場合もあるかと思います。
イケメンドクターが施術してくれると思っていたら大間違い…ってことも多々あります
医療脱毛なら医師が施術もおこなうはず…と思っても、医療行為の一部について実際には以下のように決められています。
医療機関で行われている脱毛は『医療行為』であること。
最初から最後まで脱毛の監修・施術を医師免許を保有した医師が適切におこなわなければなりません。
しかし、一部の医療行為は看護師でもおこなえるので、医療機関であっても実際の施術に関する部分は看護師がおこなうことが多いです。
*一部の医療行為:医師の判断があれば、採血や点滴の針を刺すのを看護師がおこなうことと同じ
医療用レーザー脱毛機が『ピッ♪』と軽快な音を発するのが照射の合図です。
その直後に…
バァチィッッ!
強烈な痛さと強烈な熱さ、同時にヒゲが焼け焦げる独特の臭いが漂います。
これが2、3秒おきに連続して照射されていく感じですが…。
歯を食いしばり、脂汗を流し、自然と涙が流れるほどの猛烈な痛みはいま思い出しても悶絶しそうな「地獄の10分」でした。
レーザー脱毛後の効果について
医療レーザーでヒゲ脱毛を1回受けた効果の実感としたら『ところどころに3ミリくらいの円状に髭が生えない部分がある』という感じです。
1回でヒゲやムダ毛がスベスベになる脱毛方法はいまでも開発されていないですね
レーザー脱毛後のリスクについて
自分の場合は、照射後数日経っても『赤みが引かない』ことと、かなり酷い『毛嚢炎(もうのうえん)』に悩まされることになりました。
10日くらいは外出時にマスクをしないと人前には出られない状態が続き、赤みや炎症が完治するのに1ヶ月近くの時間を要しました。
途中「ヤケドではないですか?」と診察に訪れたものの、軟膏を処方されておしまい…。
ヤケドを起こしたとは認めてもらえなかったですね。
毛嚢炎(もうのうえん)とは?
脱毛時の熱の影響で、肌本来が持っている抗菌機能が一時的に低下し、表皮に存在しているブドウ球菌が毛穴に侵入することで起こる炎症。化膿したり、悪化すると痛みを伴うこともある。
医療レーザー脱毛は髭を脱毛するのに必要以上の強い出力を用いるので、人によってはかなり深刻な事態を招く恐れがある。
医療脱毛によって深刻な事態に陥ったケースがネット上で話題になったこともあります。
*実際の症状の写真が掲載されていますので、閲覧は自己責任でお願いします。
医師がおこなう脱毛でも、こうした医療事故を起こす事例もあるため、医療機関での施術を過信するのは禁物ということです。
こうした経験から自分は、
医療レーザー脱毛は『医師(看護師)がおこなうから安全』というのではなく、『医師でないと危険なくらいの施術』という側面を併せ持っていると感じています。
事実、後に開業した脱毛サロンでおこなう光脱毛(IPL脱毛)でも十分にヒゲ脱毛が可能なのは「イケメンたちの脱毛ギャラリー」で紹介しています。
ゲイがクリニックで医療脱毛を受ける際におさえておきたいこと
ここまでをふまえて、このセクションでは「ゲイ目線」で医療脱毛を受ける際におさえておきたいことを伝えておきましょう。
- ヒゲ脱毛のみなら「回数無制限プラン」「保証付きプラン」があるクリニックがおすすめ
- クリニックで身体やVIO脱毛(陰部脱毛)をする場合はかなり高額となる
- 実際の施術を担当するのは医師ではなく、看護師ということが多い
- 看護師の男女比でみると、かなりの確率で女性看護師とのコミュニケーションが必要になる
- *男性看護師の割合7%(出展:平成28年衛生行政報告例の概況)
まとめ:はじめての医療レーザー・ヒゲ脱毛について、いま思うこと
脱毛施術をおこなう側になったいま、2007年当時を振り返って思うこととして、
- 元々のヒゲが濃すぎたこと
- ヒゲ脱毛時の痛みに対する心構えが不十分だった
- レーザー光の刺激に不向きな肌質
- 男性のヒゲ脱毛の症例数が少なかった
- 施術した看護師の経験値の不足
- 施術者のレーザー出力の選択が強すぎ(火傷という脱毛事故と紙一重)
顔のヒゲは服を着ていても常に人目に触れる場所。
社会生活を送る中で、脱毛施術後の一時的な後遺症(ダウン期間)があるのはヒゲ脱毛を進めていく上で好ましくないです。
2010年代後半は、ヒゲ脱毛のメリットが増えた時代の到来
こうしたメンズ脱毛黎明期を経て…、2020年代は「ヒゲ脱毛のやり時」を迎えていると思います。
- メンズ脱毛の症例数の増加
- 施術者の技術向上
- 業務用脱毛機の進化
- 脱毛費用の値下がり
脱毛サロンを経営していると、
お客様の安全性の確保や設備投資の面などから、メンズ脱毛が業界全体でこれ以上の値下がりが進むとは考えにくいのでヒゲやムダ毛に悩んでいる方にとっては2010年代後半は『ヒゲ脱毛のやり時』と言えるでしょう。
自身のはじめてのヒゲ脱毛の失敗談も交えてお話してきましたが、しっかり脱毛についての知識を身に着けて、自分のイメージや理想の方法や脱毛を受けるところを選べれば、多くの方が「脱毛して良かった」「もっと早く脱毛すれば人生変わってたかも」なんて感じているものです。
安心で安全に脱毛を選んで、目指せイケメン!
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