植物のある暮らしを取り入れてもいいかな…と思っている、シンプルライフやミニマリストの暮らしに溶け込みやすくておすすめの植物「ビカクシダ」。
私は、ビカクシダが推しメン植物!よなが(プロフィール)です。
今回は、ビカクシダの「解体新書」とでも言いますか、ビカクシダを構成しているパーツ(部位)に着目して解説していきます。
ビカクシダ、異なる役割の2種類の葉がおもしろい植物
多くの植物が「根」「幹」「葉」といったパーツで構成されています。
一般的な植物の葉は1種類ですが、あなたが興味を持っている「ビカクシダ」はどうでしょう?

ビカクシダは異なる役割を持つ2種類の葉で魅力的な草姿を見せてくれる植物なのです。
日ごろ目に見える部分以外にも、ビカクシダは大きく6つの部位から構成されています。
ひとつずつ見ていきましょう。
成長点|ビカクシダの生命線
ビカクシダの株元にあるのが「成長点」です。「リゾーム」とも呼ばれます。

後述する「胞子葉」「貯水葉」いずれもこの成長点から生えてきます。
裏側からは「根」を出しています。
つまり、ビカクシダにとって成長をつかさどる、すべての起点となっているパーツが「成長点」で、ビカクシダの生命線となっています。
ともかく、「成長点=ビカクシダの最重要部位」という風に覚えておきましょう。
- 表側から胞子葉や貯水葉、裏側から根や根茎を出す
- ビカクシダの最重要部位

そんな成長点には「上下の向き」があり、「成長点の毛が生えている方=上」となっています。
株分けなどによる板付けの際には覚えておきたい知識です。
成長点こそビカクシダの命!と覚えておきましょう
貯水葉|水分を蓄えるための葉
ビカクシダの根本を覆うように生える葉が「貯水葉 」です。

貯水葉は、成長点から左右交互に半円状に展開してきます。
品種によって円形や上部の先端がツンツン尖ったり、形状に特徴があります。

貯水葉が成長しきると数ヶ月程度で茶色く枯れてしまいますが、水分を蓄える働きがあるため、剪定せずにそのまま保持します。

- 水苔を覆って、水分を蓄える
- 水分の蒸発を防ぐ
- 自然界では、木の上から落ちてきた虫や鳥の糞、落ち葉をキャッチする
*これらの有機物はバクテリアによって分解され、養分となったものを蓄える - 根を守り、株全体を支える
- 樹木などへの着生
別名で、「外套葉 」「裸葉 」とも呼ばれますが、最近は一般的に「貯水葉」と呼ぶことが多いです。
胞子葉|光合成と胞子をつけるための葉

品種によって「上を向いたり」「下を向いたり」…ビカクシダを正面から見たときに手前に伸びてくる葉を「胞子葉 」と言います。
ビカクシダが成熟してくると、葉の裏側の先端に胞子のうをつけます。

葉の形状も先端が多分岐したり、うねったりして品種の特徴を大きく印象づける葉の部分といえます。

数ヶ月から2年ほどで黄変したり茶色くなって、根本から枯れ落ちます。
- 光合成をする
- 胞子(胞子のう)をつける
星状毛|光から葉を守る
葉の表面を覆う、粉のように見えるものが「星状毛 」です。

葉の表面を拡大すると、細かい毛が四方に伸びているのがわかります。

品種によって、星状毛の量や密度が異なるので、ビカクシダの見た目の質感や印象を左右します。

星状毛は、非常に剥がれやすく、一度剥がれてしまった星状毛は復活しません。
- 強力な日ざし(光線)から葉を守る
- 葉焼けを防ぐ
- 葉の表面からの過剰な水分の蒸発を防ぐ
風で葉同士が擦れても、剥がれてしまうほど…
根|栄養や水分を吸収する
成長点の裏側から、水苔内部に伸びるのが「根」です。

水分や養分を吸収する器官であると同時に、ビカクシダの株が木などに着生するのを支えています。
- 水分や養分を吸収する
- 木やコルクに着生する
根茎|子株が生まれる部分
水苔内部の表面に近い部分にあって、子株を出す器官が「根茎 」です。

根と同様に普段は目にすることがない部分です。
ハスや竹の「ランナー」と同じように繁殖のための役割があります。
- 子株を出す
- 養分を貯蔵しする
まとめ|ビカクシダの部位ごとの役割を知って元気に育てよう

このようにビカクシダも、植物にとって欠かせない要素「光」「水」「養分」を吸収するための役割をもったパーツや子孫を残したり、繁殖するための役割を持ったパーツから構成されているのがわかりますね。
一番大事なのはともかく「成長点」。
それぞれの部位や器官の特徴や役割を知って、バランスよくかっこいいビカクシダに育ててあげてください。
よりかっこよく、ビカクシダを育てたいと精進です
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